“新しい議会”を目指しての学習会

 昨晩、都内で、議会改革に詳しい山梨学院大学法学部の江藤俊昭さんを迎えて学習会がありました。テーマは、「閉塞状況を打開する議会からの政策サイクル」

―住民自治の根幹としての議会を作動させる―というものでした。

 お話では、議会にはもともと議決権という、とんでもない権限があるのに、従来の中央集権制のもとでは、その権限を十分に自覚し発揮できない環境にあった。しかし、今日、地方分権の時代となり地域経営の自由度は高まっている。また、財政危機などを受けて、地方行政重視の時代から政治を重視する時代になってきた。しかし、スーパーマンはいない。

 議会改革の意義と方向性は、住民の広場:フォーラムとしての議会をつくり、とんでもない権限を行使すること。

 そして、住民の広場を創り出すために、

①住民に開かれ住民参加を促進し、②首長とも切磋琢磨し(与党野党関係は存在せず、監視と政策立案の役割を発揮しつつ、議員の質問に対する執行機関からの反問権を認める)、③首長等や住民と討議しながら最終的に議員間討議を行い議決責任を全うする(質問の場ではなく)。また、議会運営の規範を確立するために、議会基本条例を制定すること。

 さらに、「何のための議会改革か:議会改革が目的ではない!」。地域経営の軸を設定することが重要であり、飯田市議会では総合計画を議決事項に加え、決算と予算をしっかりするために議会として行政評価を行い決算審査をする。それを予算に反映するという政策サイクルとして自治を考えることが重要というお話がありました。

 当初、先生は、「議決の前の日眠れるんですか?」との投げかけを集まった議員たちにされました。議会の議決権限とはそれほど重いものであり、それを議員は十分に認識することが議会改革の第一歩だということをおっしゃりたかったのだと思います。

 

 


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