我孫子市では、福島第一原発事故に起因する放射性物質による市民の内部被ばくに対する不安解消を図るため、これまでホールボディカウンタ測定費用の一部助成を行ってきましたが、最近では測定を希望する人がほとんどいない状況になっていました。
一方、初期被爆による子どもの甲状腺疾患を心配する声は多く、平成28年度事業として、県下初となる甲状腺超音波検査と血液検査のセットの助成を始めました。
しかし、4月から現在までに申請者は5人のみ。その内、実際に検査した人は2名のみ。
当初予算では、一人5千円の助成額で50人の希望者を見込み、25万円計上しています。
この事業についてのお知らせは、これまで「広報あびこ」に一度掲載、あとはホームページに掲載。今後、9月16日の「広報あびこ」に掲載を予定しているとのことです。
担当者に申請者が少ない原因をどのように考えているか尋ねたところ、この事業は不安解消のためだからとの回答で、申請者の少ない原因を分析しているとは思われませんでした。
そもそも不安解消したいという人が少ないのか、それとも超音波検査をした人が多い中、血液検査とのセットでなければ受けられないという事業のあり方が検査を受けにくくしているのか、市民への周知徹底がされていないためなのか、それとも他に原因があるのか、せっかく立ち上げた事業を年度途中でも検証すべきだと思います。
まさに、事業を立ち上げた後も、絶えずP(プラン)D(実行)C(チェック)A(改善)サイクルを回し、事業を市民の目線で検証し、ブラッシュアップしていくことが必要だと考えます。
コメントをお書きください