真庭バイオマスツアー

 

「バイオマスタウン真庭」視察報告

1.視察スケジュール

8/3(水)1

視察

     650

東京発(JR新幹線のぞみ7号

    1019

岡山

    1040

JR岡山駅から「バイオマスツアー真庭」のバスに乗

    1200

真庭市到

13101420

市役所担当者より真庭市におけるバイオマス産業都市構想の概要等のお話(「木の駅」勝山木材ふれあい会館にて

14301600

銘建工業㈱中島社長よりバイオマス事業、直行集成板「CLT」についてのお話と工場見

16201650

バイオマス原料の安定供給を目的とした「真庭バイオマス集積基地」見

17001730

地域資源を利用した1KWの木質バイオマス発電施設「真庭バイオマス発電㈱」見

1800

宿泊先到着(真庭リバーサイドホテル

8/4(木)2

 

910930

原木市場見

10001100

真庭市の林業現場見

11201200

真庭森林組

12151320

勝山町並み保存地区自由散

13301400

製品市

14201510

真庭市の製材所見

15251600

国の重要文化財である旧遷喬尋常小学校見

16101640

真庭市役所本庁舎見学(バイオマスボイラー、太陽光発電、CLT活用等

    1730

宿泊先到着(湯快感 花やしき

8/5(金)3

 

915930

湯原はんざきセンター見

10001045

(一社)アシタカより薪供給事業についての概要説

10501100

津黒高原荘薪ボイラ見

11101130

薪集積土場見

13101350

酪農農業協同組合見

1700

岡山駅到着・解

1741

岡山発(JR新幹線のぞみ138

    2103

東京

    2220

新木

2.真庭市の概要

・真庭市は岡山県の北部に位置し、北は鳥取県に接している。

2005331日に5町と4村で合併し、総面積は828㎢(岡山県の自治体の中で最大)。

・市内の森林面積は約79%と森林資源の豊富なまちで、古くから西日本の木材需要を支える「製材業」など森林の恩恵に恵まれていた。

・現在、人口は約47,000人。

3.バイオマスタウンの歴史

1)「21世紀の真庭塾」(真庭の未来を考える会)

ア.発足の経緯

 1964年の木材輸入の完全自由化により、外材が大量に輸入され、国内の木材価格は大きく下落し木材業は低迷し、さらに、高速道路の建設による産業の衰退化が危惧された。

イ.「21世紀の真庭塾」とは?

 1993年、地元の若手経営者や各方面のリーダーたちが中心となり、「21世紀の真庭塾」という組織が立ち上がった。以来、他地域からも様々な分野の専門家を招聘し、未来の真庭について積極的な意見交換や取り組みがなされ、2002年にはNPO法人格を取得。中心人物であった現在の銘建工業㈱の社長のリーダーシップもあり、その活動は現在のバイオマスタウンの推進力となっている。

ウ.「21世紀の真庭塾」の主要テーマ

・町並み景観保全

・循環型地域社会の創造

2)木質資源活用産業クラスター構想

 真庭地域では、年間約78千トンの木質副産物が発生していた。そこで、それらの副産物を有効利用できるよう林業・木材産業の周辺に産業連携を構築。木質資源の循環系を築くとともに、地域コミュニティの再生を目指した取り組みが始まった。これが、「木質資源活用産業クラスター構想」です。

4.バイオマスタウン構想

1)国からのバイオマスタウン認定

 2006年、真庭地域では木質副産物だけでなく、家畜の排泄物や食品廃棄物等もバイオマスとして活用するための目標を定め、その達成方策をとりまとめた構想を策定。これにより、国からバイオマスタウンとしての認定を受けた。

 将来的には、バイオマスを通じて、農業、林業、工業商業などの様々な産業が連携し合い、また、教育、福祉、技術、文化といった人々の暮らしと1つの輪で結ばれることを目指して、研究や実践が行われている。

2)バイオマスタウンの現況

 真庭では、地域内関係者の連携により、エネルギーの地域外購入から、地域内生産消費が拡大してきている。また、木質バイオマス活用が森林資源の見直し機会となり、林業の活性化及び山村再生につながっている。

●廃棄物系バイオマス利用率:92.6%→構想の目標値96.5

(木質系廃材、家畜排泄物、食品廃棄物等)

●未利用バイオマス利用率:33.5%→構想の目標値80

(稲わら、もみ殻、未利用木材、剪定枝)

3)バイオマスの活用例

 木くずから木質エネルギーへ、廃食油からBDF(バイオディーゼル)燃料、バイオマス堆肥を利用した大根畑

5.バイオマス産業杜市〝真庭″の構築を目指して

 1993年、民間から始まり、産学官を巻き込んだ真庭のバイオマスプロジェクトは一定の基盤が整備された。今後は、以下の4つのプロジェクトを中心に事業推進を行っていく。

  真庭バイオマス発電事業 

発電能力:10,000kw22,000世帯分の需要に対応) 

事業費:41億円 

必要燃料:148,000/年 

売電価格(期間20年)未利用木材32/kwh 一般木材24/kwh

設置場所:真庭産業団地北1号地 

事業主体:銘建工業㈱、真庭市、真庭木材事業協同組合、真庭森林組合等、9団体で構

     成する新会社

運転日数:330/年 24時間稼働

雇用:15

資本金:25千万円

運転開始:20154

  木質バイオマスリファイナリー事業

  有機廃棄物資源化事業

  産業観光拡大事業

6.バイオマス普及啓発活動

  (1)市民を対象とした活動

 「バイオマスタウン真庭」の将来イメージを実感し、また、次世代へと継承していくために、真庭市林業・バイオマス産業課、関係団体が中心となって、市民に対してのタウンミーティングや体験学習を行っている。

2)地域外を対象とした活動

・バイオマスツアー真庭の実施

・環境フォーラム等への参加

・人材育成

7.バイオマスの地域内循環ビジョン

 真庭地域では、各産業が連携し合い、バイオマス資源の有効活用への挑戦に励んでいる。人間の生活すべてが、バイオマスの輪でつながる地域を目指し、研究、実践を重ねている。

※真庭市役所の環境関係の施設の写真を掲載


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