ふれあい塾あびこ 公開講座

 今日の講座は老舗物語シリーズ、羊羹で有名な米屋株式会社の社長のお話でした。タイトルは「『羊羹の米屋』から『なごみの米屋』へ、伝統と革新」。

 創業者の諸岡長蔵は、「米屋羊羹店の信條」というものを掲げていました。その1として、人生本来の使命は享楽ないし財貨の蓄積にあらずして、相互扶助 神人和楽の陽気暮らしを営むにあり。2として、商業の目標は己の利益を計るにあらずして、物資交流の仲介をなし 世を益するの道にて、己の活きる道 また栄える道もその中にあり等、16條の信條を持って、明治32年の創業から昭和初期まで経営を行っていました。現在の社長の祖父にあたる創業者は非凡な人であったようです。

 2代目は、戦後の復興から成長期の経営を行い、羊羹を日持ちさせる技術革新により、販路を拡大していきました。

 そして、現在の第3世代の社長は、コミュニケーション経営として、なごみ=和+味の概念を創り、羊羹の米屋から『なごみの米屋』へという企業理念を掲げています。また、直営店展開からコンビニ対応までのハイブリッド経営を行い、新ブランド戦力にも力を注いでいるとのお話でした。

 老舗を維持していくためには、伝統を守るだけでなく新たなものの創造を通した革新が不可欠であること、また、商売にも理念が必要であることを痛感させられた大変面白いお話でした。米屋の「ひとくち羊羹」の‟おまけ”も付いた今回も充実した講座でした。


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